借金減額のデメリットや怪しい点は?借金減額診断、減額シミュレーターの利用方法や注意点
手軽にお金を借りれます!というカードローン会社(消費者金融)のテレビCMを目にする一方で、「払いすぎた借金の利息が簡単に分かる」とか「払い過ぎた過払い金を取り戻しましょう」といったテレビCMやインターネット広告もよく目にするようになってきました。
借金に困ったら自己破産しかないのか?借金は放置していたら忘れてもらえたりなしにできないのか?借金滞納してそのまま借金を踏み倒したい!など様々な思いを持っている方もいらっしゃるようです。
実は、借金は「減らす」「なしにする」ことが法的に可能な場合があります。「借金が減額できる」と聞けば、借金の返済で苦労している人なら是非利用して借金を減らしたいと思う人は多いはずです。
国が認めた借金救済制度の手続きを取れば、正式に借金の返済総額を減額することが可能です。その方法は、「債権整理」という手続きで、任意整理や個人再生、自己破産などのことを指します。
法的な手続きで借金の総額を減らす事が出来るメリットを得られる半面、新しいクレジットカードが作れなかったり、ローンが組めない、さらに信用情報に「事故情報」として登録され、いわゆるブラックリストに名前が登録されるなど債務整理にはデメリットもあります。
この記事では、これら債権整理の詳細から、自分の借金が減らせるのか?を簡易に調べることができる借金減額診断(借金減額シミュレーター)の利用方法・注意点やメリット・デメリットなどを解説していきます。
借金を減額する方法は?借り換え、おまとめローン、繰り上げ返済について
借金を減額するためにできる方法はいろいろな方法があります。その中でも、自主返済に向けた方法を3つ紹介します。
すべての項目を実施することは困難かもしれませんが、自分にできることから始めて借金を減額しましょう。
低金利の金融機関やローンなどに借り換える
現状借金している金融機関の金利よりも低い金利の金融機関や商品などへ借り換えをすることで、発生する利息分の金額が減るため、返済する金額の総額を減らせる可能性があります。
借りる時は、借りるのに必死で金利まで細かくチェックしていない場合がありますので、改めて確認してみましょう。
しかし、借り換えをする場合には以下のような注意点があります。
- ローン商品は、低金利のものばかりではない
- 低金利にみえるサービスでも、借入の条件や返済方法によっては低金利にならない場合がある
借金している金額を別のローンに借り換えても、借金の総額は変わりませんので、根本からの借金問題解決にはならないということを肝に銘じましょう。
おまとめローンなどで借金を一本化して金利や管理コストを下げる
複数の金融機関から借金をしている場合は、「おまとめローン」など借金を一本化する方法で金利や管理する手間とコストを削減しましょう。
「おまとめローン」とは、銀行などが扱っている金融商品の一つで、返済先を1つにまとめることができるサービスです。
「おまとめローン」にするメリットとしては、返済先を1つにまとめることで金利を下げられる可能性と、返済するための管理が簡単になることです。
また、おまとめローンに一本化したとしても、低金利のローンに借り換えをするのと同様に借金の総額は変わりませんので、根本的な解決方法になりません。
余裕のある月に、繰り上げ返済で元金を減らす
賞与や臨時収入があった場合は、毎月の返済とは別に「繰り上げ返済」や「一括返済」をして、借入総額と返済期間を減らしましょう。
繰り上げ返済した分は、元金から先に返済に充てられますので、元金を先に減らして発生する利息自体を減らせる効果があります。
法的に借金減額できる方法は債権整理!減額できるかはシミュレーターで簡易診断可能!
一生懸命自主返済に向けて努力しても、なかなか毎月の返済でさえ行き詰まった場合には、「債務整理」という手続きがあります。
「債務整理」とは、自主返済できなくなった場合の借金を減額したり、債務を免除してもらったりすることができる国が認めた正当な手続きや交渉の総称のことです。
- 任意整理:利息カットや長期分割返済で完済を目指す
- 特定調停:裁判所が間に入り、債務整理を調整したいr仲介する
- 個人再生(個人版民事再生):裁判所関与で、再生計画を立て計画に従い返済する
- 自己破産:裁判所に申し立て、借金帳消しを目指す
こういった手続きがあります。自分の借り入れ状況を借金減額シミュレーター(借金減額診断)に入力すれば、債務整理で借金が減らせるか?いくらくらい減らせるか?の目安を簡単に確認することができます。
しかし、債務整理をすることで、クレジットカードが使えなかったり、新規ローンが組めないなどデメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
任意整理のメリット・デメリットは?将来発生する利息や遅延損害金をカットする手続きの詳細
任意整理は、お金を貸している「債権者」とお金を借りている「債務者」の間で交渉し、契約を結ぶことで、将来発生する利息や遅延損害金をカットすると共に返済期間を延長することで、借金を返済しやすくする方法です。
従って、債権者と債務者との間で契約が成立した場合には、返済するのは元金のみとなります。
任意整理することで得られるメリットは以下の通りです
- 将来利息の減額・カットが可能
- 比較的家族や会社にバレにくい
- 家や車など財産を残せる
逆に、任意整理する際に発生するデメリットです
- 完済から約5年たつまでブラックリスト掲載状態になる
- 任意整理の対象・関連の口座が凍結される
- 和解できないなど失敗するケースがある
個人再生のメリット・デメリットは?借金を総額含め5分の1~10分の1に減額できる手続きの詳細
個人再生は、裁判所へ必要な書類を提出して、返済計画を認めてもらうことで、借金を5分の1〜10分の1程度に減額する手続きです。
任意整理や自己破産に比べて、手続きの内容はより複雑になります。また、自己破産と異なり、基本的に家や車などの財産を残して、そのまま使用することがメリットと言えます。
しかし、個人再生をすることで以下のようなデメリットもあります。
- 定期的な収入がないと個人再生は認められない
- ブラックリストや官報に載る
- 税金・養育費・罰金などは減額できない
- 手続きが複雑で長期化する
自己破産のメリット・デメリット!免責が認められれば、借金の返済が免除される
自己破産とは、裁判所に手続きすることで、公租公課(税金など)を除く全ての借金返済を免除してもらう方法です。
生活に必要な物資を除き家や自動車などほとんどの動産や不動産などの財産を失うデメリットはありますが、収入に関する要件はありませんし、借金に悩まされることはなくなりますので、生活を再建しやすくなります。
借金問題を迅速にそして確実に終了させたいのであれば、弁護士や司法書士に依頼する方が賢明と言えます。
自己破産することのメリットは以下の通りです。
- 借金の支払義務から免除される
- 金融機関からの取り立てや強制執行を逃れられる
- 生活保護受給者や無職でも手続きは可能
- 自己破産後に得た財産は没収されない
自己破産するとどうなるのか?デメリットについてはコチラです。
- 家や車など高額な財産を失う(生活に必要な財産は残せる)
- 信用情報機関に事故記録が残る(以降5年間記録される)
- 官報に住所や名前が掲載される
- 保証人や連帯保証人に影響がでる
- 引越しや海外旅行に制限が設けられる
借金減額診断シミュレーターを利用するメリットとデメリット
借金減額シミュレーター(借金減額診断)とは、過払い金の請求や債務整理の手続きを行なうことで、今抱えている借金がどれくらい減額できるかを無料で診断することができるサービスで、弁護士事務所や司法書士事務所が運営している無料のものであれば、安心して利用することができます。
このサービスを利用することで分かるのは、以下の3点です。
- どれくらい借金が減額できるか
- 過払い金が発生しているのか
- 借金を減額する方法は
借金の返済に困っている人や債務整理をしようと悩んでいる人が利用するケースが多いものの、Web上で借金の情報を入力することに抵抗がある人も多いかもしれません。
この借金減額シミュレーターの多くは、大手弁護士事務所や司法書士事務所がおこなっていて、入力した情報は診断や相談以外に使用されることはありませんので、安心して利用することができます。
また、借金減額診断シミュレーターを利用するうえでのメリットとデメリットを挙げてみましたので、利用される場合には参考にしてください。
【借金減額診断シミュレーターを利用する場合のメリット】
- 減額できる金額を無料で診断できる
- 借金問題の対処方法が分かる
- 匿名で利用できる
【借金減額診断シミュレーターを利用する場合のデメリット】
- 正確な診断結果ではない場合がある
- 診断後に電話やメールがくる場合がある
- 個人情報を悪用する業者が運用しているサイトもある
借金を減額する方法はいくつか方法がある!自分の借金に合った方法で借金に悩む生活から抜け出そう!
今回は借金を減額する方法や診断シミュレーターの利用方法やメリットやデメリットなどの注意点を解説しました。
借金を減額する方法として、おまとめローンなどで金利を抑える方法など自主返済に取り組み完済を目指しましょう。
それでも「自力で借金を返済するのは難しい」と感じた場合は、債務整理などの法的手続きをとれば、借金は減額できる可能性があります。
どのくらい借金が減額できるかどうかを借金減額診断シミュレーターを利用して、一度確認してみることをおすすめします。
借金減額診断シミュレーターは、何時でも誰でも無料で利用できます。弁護士事務や司法書士事務所が運営しているものを選んで利用すれば安心です。
先ずは診断シミュレーターを利用して、借金がどれくらい減額できるのか試算したうえで、弁護士や司法書士に返済方法を相談してみましょう。
あなた自身の生活や借り入れ状況に適した借金減額や債権整理の具体的な方法と解決策を一緒に考えてくれるでしょう。