40代の転職は難しい?その理由と40代での転職を成功させるポイントとは?

転職 2023.06.14

世間では、「40代の転職は難しい」と言われています。

しかし40代には、歳を重ね、経験を積み上げてきたからこその魅力があるのも事実。そんな40代の人材を欲しがる企業あっても不思議ではないと思いませんか?

今回は、「40代の転職が難しい」と言われている理由と、40代が転職に成功するためのポイントを紹介していきます。

40代の転職が難しいと言われている理由とは?

40代の転職では、若さやポテンシャルを重視した転職よりも、今までに培ってきた経験やスキルを活かして、マネージャー・管理職としての仕事や、より高度な専門性が求められる職場への転職を目指す方が多いです。

しかし、マネージャー・管理職、高度な専門性を見込んだ転職は、ポテンシャルを重視した転職と比べると、求人数が少なかったり、採用基準が厳しかったりするため「40代の転職は難しい」と考えられる原因の一つとなっています。

「求人数が少ないなら、転職成功も難しい」と思われるのは当然です。しかし、求人数が少ないからと言って、40代での転職成功者が少ないというわけではありません。

厚生労働省が発表している「令和3年雇用動向調査結果」によると、40歳~44歳の転職者のうち、転職後に給料が増加した人の割合は41.4%、45~49歳では35.4%となっています。平均すると転職した40代のうち、10人中約4人は、転職後に給料が増えています。

40代で転職後に給料が増えた人の割合は、20代ほど多くはありませんが、30代よりは少しだけ高い数値になっていますので、年齢を言い訳に転職を諦めてしまうのは「まだ早い」と言えます。

40代での転職を成功させるポイントは?

若さやポテンシャルを生かした転職を目指す20代・30代と、経験やスキルを生かした転職を目指す40代。

20代・30代と40代、同じ転職であっても、応募すべき会社やアピールすべきポイントが違うことを自覚し、しっかり準備することが大切です。

40代での転職を成功させるポイントを3つ紹介します。

マネジメントスキルや高い専門性があると有利

40代の転職でアピールしたい経験の一つが、マネジメントの経験です。

20代・30代に人に比べて、40代の人の方がマネジメントの経験を有している人が多い傾向にあります。

40代のてんしょくでは、マネジメント経験がある人の方が、マネジメント経験がない人に比べて転職に成功することが多いので、組織・チームを率いた経験がある場合は、職務経歴書や面接でアピールできるように準備をしておきましょう。

また、当然のことと思われるかもしれませんが、転職準備の段階で、これまでのキャリアのなかで身につけたスキルや経験を整理しておくことをお勧めします。

転職サイトや転職エージェントを利用して転職活動を進める場合、登録できるスキルの数が多いほど、紹介される求人や届くスカウトの数が増える傾向があります。

転職に何を求めるのか。軸を明確にしておく

40代で転職に成功している人は、明確な思いをもって転職に臨んでいることが多いです。

例えば、「成長分野に挑戦したい」「もっと会社の成長に貢献したい」「より専門性の高い仕事がしたい」などです。

40代で転職に挑戦したいと思ったら、その転職で何を実現したいのかを具体的に整理しておきましょう。

面接の際にそういった姿勢が評価され、採用につながることがあります。

また、希望条件も整理して優先順位をつけておきましょう。

例えば、「給料を増やしたい」「土日は必ず休みたい」「新しい業種・職種に挑戦したい」といった希望があった場合、すべての希望を叶える求人をみつけることは難しくなってしまいます。すべてを叶えようとするのではなく、優先順位を決めておくようにしてください。

転職に希望する条件には優先順位をつけて置き、絶対譲れないものと、そうでないものを明確にしておくことで応募できる求人に出会う可能性を高くすることができます。

アピールすべきポイントを整理する

40代に限った話ではありませんが、転職活動は、同じ求人の応募する他の候補者との競争になります。

特に、異業種・異職種に挑戦しようとする場合、業界の経験や知識の点では、同業者からの転職者と比べて不利になってしまいます。

不利を補うためには、自分の経験を整理し、業界が変わっても通用するものを明確にし、書類選考と面接で適切にアピールすることができるようにしておくことが大切です。

40代の転職で注意すべき点は?

40代の転職で注意すべき点を4つ紹介します。

これを把握しておかないと、転職活動の途中で挫折してしまったり、なかなか内定をもらうことができず、途中で諦めてしまうことになってしまうかもしれません。

転職活動の長期化を覚悟しておく

転職活動の進め方にもよりますが、転職にかかる期間は年代によって異なりますが、年齢が高い方が転職活動にかかる期間は長くなることが多いです。

年齢が高くなると、経験やスキルはその分豊富になっていきます。企業側も、応募者のポテンシャルではなく、経験やスキルを期待して求人を出します。その分、即戦力として活躍できるポジションや管理職での採用が多くなります。

そのような求人は、新卒や第二新卒を対象とした求人を比べると少ないという事情があります。また、応募者が応募要件にあったスキルや経験を持っているかを見極める必要が企業側に生じるため、選考に慎重になり、要する時間も長くなります。

転職にかけることができる時間を決めてから転職活動を始めるようにしましょう。

職務経歴書は焦点を絞って書く

40代にもなると、社会人経験も長く、アピールしたい実績・経験・スキル・強みが存分に備わっていると思います。

しかし、アピールすべき実績や経験が豊富にあったとしても、そのすべてを記載してしまうと職務経歴書にまとまりがなくなってしまいます。

職務経歴書のアピールポイントは、採用者が必ずチェックするポイントなので、人物像がイメージしやすいように、焦点を絞って効果的に記載するようにしましょう。

転職理由でネガティブな理由を強調しない

転職理由も、採用担当者が必ずチェックするポイントです。

例え事実であったとしても、転職理由として前職のネガティブな要素をあげることは避けるようにしましょう。

それが会社を辞める理由であったとしても、会社の内部事情を話してしまうのは歓迎されません。

転職理由としては、あくまでも「自身の希望を実現するため」と伝えるのが無難です。

面接や職務経歴書で、アピールすべき点を見極める

これまでの経験から培ってきた「自分の強み」だと思っていることが、応募先の企業でも評価されるとは限りません。

特にこれまで1つの企業で勤めあげてきている場合は、「社内では評価されるが、社外では評価されない経験・スキル」と「社外では評価されないと思っていたが、社外でも意外と評価される経験・スキル」の見分けがつきにくくなっているかもしれません。

あらかじめ自分の経験やスキルを整理し、転職の際にアピールすべき点を慎重に見極める必要があります。できれば、第三者の意見も参考にしたいところです。

求人を探すときは「転職エージェント」の利用がおすすめ

40代の転職では、即戦力としての人材を期待されている分、求められるスキルや経験がはっきりと決まっていることが多いです。

求人票に記載されている、「最低限の要件」を満たしていたとしても、「持っていた方が望ましいとされるスキルや経験」まで持っていないと、選考を通らない場合があります。

スキルや経験が合致するすべての求人に応募するのではなく、採用されるポジションに細部まで合致する求人に絞って応募することをお勧めします。

また、ハローワークでは「35歳まで」と年齢制限が設定されている求人が多く、40代の転職では希望通りの求人が見つからないかもしれません。

求人を探すときは、高収入・好待遇の非公開求人を紹介してくれたり、企業から直接スカウトされたりする機能を持つ「転職サイト」や「転職エージェント」の利用も視野に入れておくことをおすすめします。

40代の転職には「転職エージェント」の利用がおすすめ。その理由とは?

40代の転職をすべて自力で行おうとすると、多くの壁にぶつかります。

例えば、「求人が見つからない」「書類選考が通らない」「アピールすべきポイントが整理できない」「時間が掛かりすぎる」などです。

40代の転職を効率的に進めるためには、「転職エージェント」を利用することがおすすめです。

転職エージェントとは、転職希望者と求人を出している企業の間に入り、転職・採用活動をサポートしてくれるサービスのことです。

転職者は、ほとんどの転職エージェントを無料で利用することができます。

転職エージェントをおすすめする理由と、受けることができるサポートを3つ紹介します。

応募すべき企業がわかりやすい

転職エージェントに利用登録をすると、転職のプロである「キャリアアドバイザー」に転職についての相談をすることができます。

転職することが決まっている場合に限らず、転職すべきか悩んでいる場合でも、キャリアアドバイザーに相談することが可能です。

求人は自分で検索することもできますが、転職エージェントではその手間を省くことが可能です。キャリアアドバイザーが、希望条件や経験・スキルをヒアリングした上で、希望に合った求人を選定し紹介してくれるからです。

役職付きの求人や待遇の良い求人は、非公開求人となっていて、webサイト上では公開されていないことが多いのですが、エージェントサービスを利用することで紹介してもらうことができるようになっています。

また、転職エージェントは、求人数が多いため、ハローワークで地道に探すよりも早く、希望する求人に出会うことができる可能性が高いです。

転職エージェントは、企業の人事担当者との打ち合わせや企業訪問を行うことで、企業や業界の最新情報や、内部情報、面接の傾向など、転職には欠かすことができない情報を持っていて、転職者に教えてくれます。

そのため、面接の対策も立てやすく、採用後のミスマッチを減らすことも期待できます。

職務経歴書を作成するための充実したサポートがある

転職エージェントを利用すると、職務経歴書を作成するためのサポートを受けることができます。

初めての転職だと、職務経歴書や履歴書の書き方がわからないかもしれませんが、転職エージェントを利用すれば心配無用です。面接官に自分の強みをアピールすることができる職務経歴書や履歴書の書き方から教えてもらうことができますし、書き終わった後も添削してもらうことができます。

自分一人ではなかなかまとめるのが難しいアピールポイントも、客観的な視点でアドバイスを受けることができるので、充実した内容にまとめることができます。

面接対策などのサポートが充実している。

転職エージェントを利用すると模擬面接などの面接対策を受けることができます。

面接の所作やマナーだけでなく、自己アピールすべきポイントや面接で聞かれることが多い内容を事前に教えてもらうことができます。

履歴書・職務経歴書の添削も併せて、抑えるべきポイントがわかりやすいので、内定をもらえる可能性を高くすることができます。

また、面接日の日程調整や待遇面での交渉も転職エージェントが代行してくれるので、日々の業務と転職活動の両立もしやすくなるメリットがあります。

40代の転職におすすめの「転職エージェント」は?

転職エージェントというサービスは、多くの会社が行っていて、それぞれに特徴があります。
ここでは、「40代の転職に強い」という特徴を持つ転職エージェントを3つ紹介します。

「リクルートエージェント」は40代だけでなく広い年代におすすめの転職エージェント

リクルートエージェントは「転職実績No.1」を掲げる転職エージェントです。

あらゆる業界・業種の求人が揃っており、40代だけでなくすべての年代に強い転職エージェントです。

ハイクラス求人に応募したい場合も、今までとは違う業種・職種にチャレンジしたい場合でも、はじめに登録しておくことをお勧めします。

「doda」は登録すれば求人紹介やスカウトを受け取れる

dodaは、業界第2位の求人数を誇る転職支援サービスです。

「転職サイト」として、登録せずに求人検索をすることもできますし、「転職エージェント」に利用登録することで、求人紹介やスカウトを受けることができます。

「年収査定」「自己PR発掘診断」、職務経歴書の作成をサポートしてくれる「レジュメビルダー」などの近哲も充実しています。

「BIZREACH(ビズリーチ)」は年収が高い求人が多い

ビズリーチは、優良企業や一流のヘッドハンターから直接スカウトが届く転職エージェントです。

「スカウト型」「登録審査」「有料プラン」など他の転職エージェントとは異なる点はありますが、ハイクラス専門の転職エージェントなだけあって、年収が高い求人が多いという事が最大の魅力です。

40代の転職活動は「転職エージェント」を利用して効率的に行うのが吉

「40代の転職は難しい」と世間では言われていますが、決して不可能というわけではありません。

「転職成功」の定義は人それぞれなので、例えば「収入が増える」ことが成功だとする人もいますし、「希望の業種・職種に就く」ことが成功だと言える人もいます。また「土日休み」「夜勤なし」などを条件に掲げる人もいます。

いずれにしても、40代の転職を効率的にかつ、希望する求人を見つけるためには、転職エージェントを利用することがおすすめです。

いくつかの転職エージェントを利用することで、希望する求人に出会う確率を大きくすることができます。

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